ボツリヌストキシンの施術の流れ

1. 表情じわ（眉間､目尻､目の下､額、鼻の横じわ）

   眉間や額、目尻のシワなどの表情じわは、 皮膚に付着した筋肉( 表情筋）の収縮すると寄るものなので、手術などの従来の方法では治療が難しいとされていました。しかし、ボツリヌストキシンを表情筋に注入して筋肉の動きを緩めることで、こうしたシワを寄らなくすることが可能です。 筋肉の動きに合わせて、ボツリヌストキシンを数か所にわけて注射します。 注射後すぐに動きが止まるのではなく、注射後7 日程度で効果が出てきます。

2. 小顔ボツリヌストキシン（エラ）

   咬筋（こうきん：奥歯をかみしめた時に動く筋肉）が発達しているためエラが張っている方には、咬筋にボツリヌストキシンを打つことにより、咬筋の動きを少なくし、咬筋が縮小して徐々に小顔にしていくことが可能です。 施術は2,3 か月ごとに3,4 回続けると効果がみえてきます。 多少噛む力が落ちるので、硬い物を噛むと少しアゴがだるくなることがありますが、通常の食生活にはあまり影響はありません。 骨が張っている方には効果がありませんのでご了承ください（骨が張っている場合は骨切り術など美容外科的な処置が必要ですので、美容外科でご相談ください）。

3. 制汗ボツリヌストキシン（ワキ汗）

   汗の管にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2 種類あります。 ボツリヌストキシンで減らせる汗は主にエクリン汗腺からの汗です。 ワキにはエクリン汗腺が約9 割占めているので、エクリン汗腺からの汗が減らせれば、ワキはさらさらの状態になります。 ワキの臭いの原因の一つに、汗の蒸れに伴う雑菌の増殖があります。 ワキ汗の量が減れば蒸れることもなくなるので、ワキの臭いも減らすことが可能です。 汗ジミが付くこともなくなるので、グレーのT シャツも気軽に着ることができ、オシャレの幅も広がります。 ワキの汗をかく部分に20 ～ 25 か所程度に、0.05 ～ 0.1ml ずつ小分けに皮内注射をします。 注射後数日～ 7 日くらいで汗の量は減っていきます。※いずれの部位も注射により、数㎜程度の内出血がでることがありますが、1,2 週間で跡かたなく消えますので、出てしまった場合はコンシーラなどでのカバーをお願いいたします。