ピコレーザーとは
※パルス幅とは、1発のレーザーが出ている時間。
こんな悩みにおすすめ
- シミが気になる
- そばかすが気になる
- ワントーン明るくしたい、美白したい、くすみ、色素沈着が気になる
- 毛穴の開きが気になる
- ニキビ跡(凹凸)が気になる
- 小ジワが気になる
ピコレーザーPQXの特徴
「ピコレーザー」と一言で言っても、世の中には沢山の機種があり、それぞれに特徴があります。当院で使用している「ピコレーザー PQX」はヨーロッパ屈指の老舗レーザーメーカー Fotona 社が開発した第3世代ピコセカンドレーザーです。
▶ポイント①:超短パルス幅(300ps ; 300ピコ秒)
▶ポイント②:高い最大ピークパワー
ピコレーザーPQXは高いピークパワーを持ちます。同じ波長、同じパルス幅の場合、ピークパワーが大きいほうがターゲットとなる色素粒子を破壊しやすいです。従来のYAGレーザーの8倍のピークパワーがあり、さらに他社のピコレーザーと比べてもPQXの方がピークパワーは高いです。
※ピコレーザーPQXのピークパワー/1064nm:2.7GW 532nm:1GW
▶ポイント③:四角形スポット
ピコレーザーPQXは四角形スポットを採用しています。丸型スポットより隙間なく照射できるので、照射もれや重ねうちを防止します。
「光熱反応」と「光音響作用」の両方の作用
シミ(良性色素病変)などの対象物が小さいものには、短いパルス幅が有効です。パルス幅が短くなればなるほど、周りに光熱作用が少なくなり、光音響作用による衝撃波でメラニンを細かく砕いて破壊します。パルス幅が長いほど光音響作用より光熱反応が強くなり、熱損傷による炎症後色素沈着のリスクが高まります。
ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーに比べ、小さい物質を破壊することができるので、炎症後色素沈着のリスクも少なく、薄いシミにも有効とされています。しかし、逆にピコレーザーは大きな物質をターゲットにするのはQスイッチレーザーより劣るので、肥厚したシミはQスイッチレーザーの方が有効です。
施術内容に関して ーピコスポットー
<こんなお悩みにおすすめ>
- シミ、そばかすが気になる
- 部分的にシミの治療をしたい
日光黒子(老人性色素斑)、そばかす(雀卵斑)、ADM(先天性真皮メラノサイトーシス)などの気になるしみにスポットで照射します。ピコレーザーによるスポット照射では、熱によるダメージが少ないため、痛みや照射後のかさぶた、炎症後色素沈着などの副作用を最小限に抑えながら、効率的に色素治療を行うことができます。照射後のかさぶたは薄く1-2週間で剥がれ落ちます。
照射後、照射部位に軽度の腫れとほてり感がしばらく残ります。施術の1ヶ月後に経過を見させていただくので再診してください。紫外線はできるだけ避けるようにしてください。照射部位はコンシーラでのカバー可ですが、強く擦らないように気を付けてください。シミの状態によっては複数回、追加照射が必要な場合もあります。(複数回の治療を受ける場合、その都度治療費が発生します。)ピコスポットの治療後、日焼けやスキンケアの方法などによっては治療部分のシミが濃くなることがあります。その場合、外用剤や別の治療を併用することもあります。
施術による主な副作用:赤み、腫れ、痒み、色素沈着、色素脱失
施術内容に関して ーピコトーニングー
<こんなお悩みにおすすめ>
- 顔全体に細かい薄いシミがある
- お肌のトーンを上げたい
- そばかす、くすみ、シミを改善したい
- 短いダウンタイムで改善したい
ピコトーニングは、顔全体に 1064nm のレーザーを低出力で照射し、メラニンを産生するメラノサイトを刺激せず、表皮内のメラニン顆粒を消失させ、表皮のターンオーバーを促進させてシミ・くすみを改善させます。くすみや色ムラを取り除くことで肌全体のトーンアップも効果が期待できます。
摩擦(コットンやクレンジングシートの使用、洗顔、クレンジング時)、紫外線はできるだけ避けてください。
施術による主な副作用:赤み、腫れ、痒み、色素沈着、色素脱失
施術内容に関して ーピコフラクショナルー
<こんなお悩みにおすすめ>
- 毛穴を引き締めたい
- お肌のキメを改善したい
- ニキビ跡の凹みを改善したい
- 小じわの改善をしたい
- お肌のハリをアップさせたい
ピコフラクショナル照射は、皮膚に点状にレーザーを照射し、コラーゲンの再生を促す治療です。皮膚表面を傷つけずに衝撃波により真皮内に微小の空胞を作ります。この空胞を修復しようとする自己再生機能により、コラーゲンの増殖が活性化、エラスチンが再生され、毛穴の引き締め、ハリの改善、キメの改善が期待できます。
また治療を継続すると、小ジワ・ちりめんじわ、ニキビ跡の凹みも徐々に改善していきます。従来行っている CO2 フラクショナルレーザーと比べ、ピコフラクショナルはかさぶたがつかず、赤みの出方も少ないです。照射直後には、ほてり感やひりひり感が出ることもありますが、クーリングにて数時間で治ります。照射後、点状紫斑が全体に出ることが多いですが、数日で消退します。ピコフラクショナルも痛みは多少ありますが、CO2 フラクショナルほどではなく、麻酔クリーム必須ではないので、ご希望に沿わせていただきます(別途麻酔代が必要です)。ただし、ニキビ跡の凹みが強い場合は、CO2 フラクショナルをお勧めします。
施術による主な副作用:赤み、腫れ、痒み、点状紫斑
スポット・トーニング・フラクショナル共通の注意事項
- 施術部位に日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守ってください。
- 施術後2,3日の間は、高音(長湯、熱いお湯、サウナ、岩盤浴、ホットヨガ、運動など)にさらさないでください。
当日は飲酒も控えてください。 - 施術部位に皮膚疾患・入れ墨・アートメイク・傷がある場合
- 施術部位に金の糸が入っている場合
- 肝斑がある場合
- 抗リウマチ剤の金製剤を現在内服している場合
- イソトレチノイン製剤(アキュテイン等)を現在内服している場合
- 長期間ステロイドを内服している場合
- 糖尿病、膠原病、悪性腫瘍の既往がある場合
- 光線過敏症がある場合
- 光線過敏を誘発する薬剤を使用している場合
- 施術部位にレーザー刺激にて効果消失または悪化する可能性のある美容的処置を行っている場合
- 妊娠中または妊娠の可能性のある場合
- 敏感肌の場合
- 麻酔アレルギーがある場合(麻酔を使用する方のみ)
- ケロイド体質の場合(フラクショナルのみ)