シミについて
正しく排出されずに肌に残ったメラニン色素を、シミといいます。 一口にシミといっても、いくつか種類があり、治療法も違います。お一人お一人、それぞれのシミのタイプを的確に診断し、治療することが大切です。シミの種類や性質・濃さなどにより、Dr. が最適な治療方法を見極めご提案いたします。 治療の内容により、アフターケアが異なります。とくに強いレーザーを照射した後は、皮膚が一時的にダメージを受けカサブタになります。 その後のアフターケアをいかに丁寧に行うかで、レーザーの効果や仕上がりに明確な違いが生じます。 レーザーを当てて終わりということではありません。
シミの種類
▶肝斑( かんぱん ) 目の周囲を除いた頬の高い位置や額などに左右対称で現れ、地図のような形状をしているのが特徴です。原因は諸説ありますが、女性ホルモンが大きく関与していると言われ、その他に妊娠やピル・心理的原因・肝機能障害・皮膚への過剰刺激・そして紫外 線など原因はさまざまです。しかし60歳以降になると症状が軽くなるといわれています。 皮膚科的な常識では、レーザー治療は肝斑を余計に濃くさせてしまうため、禁忌です。肝斑には、トラネキサム酸やビタミンCなどの薬が有効であり、気長に治療していくか、諦めてしまうケースが多く、肝斑は、他のしみと比べると、時間もかかり手間もかかる厄介なしみであることに違いはありません。根気よく、続けて治療を行うことが、改善へ大きく繋がります。 治療方法:サリチル酸マクロゴールピーリング、イオン導入、美容点滴、院内処方薬など
▶老人性色素斑( 日光性色素斑 ) 日光性黒子とも呼ばれ、早ければ30歳台で、多くは40歳以降に顔面・手背・前腕など日光(紫外線)にあたるところにでる濃い褐色の境界明瞭なシミをいいます。加齢・紫外線の影響でできる茶色い色素斑です。しみの多くはこのタイプにあたります。 発生当初は薄い茶色をしていますが、次第に濃くはっきりしてきます。 シミの中では、最もレーザーや光治療の反応が良く取れやすいのが特徴です。顔の側面にできやすく、何年も経つと隆起してくる場合もあります。 治療方法:シミ取りレーザー、美肌レーザー、イオン導入、トレチノイン・ハイドロキノンクリーム外用など
▶脂漏性角化症( 老人性いぼ ) 30歳代以降の男女の顔や体にも現れます。角質細胞の増殖によりいぼのように若干膨らんだしみです。加齢・紫外線が主な原因といわれています。老人性色素斑(日光性色素斑)とよく合併します。 治療方法:炭酸ガスレーザー、液体窒素など
▶雀卵斑( ソバカス ) 学童期・遺伝的に発生することが多く、鼻を中心に左右対称に散在する小さい色素斑のことをいいます。主に顔の目の下にみられる、直径3~5ミリの細かく散在した茶色の色素斑で、手・背中・肩にもできることがあります。紫外線の影響で濃くなる場合もあり、再発しやすいことが特徴です。 治療方法:美肌レーザー、シミ取りレーザー、サリチル酸マクロゴールピーリング、イオン導入、トレチノイン・ハイドロキノンクリーム外用、美容点滴、院内処方薬など
▶色素沈着 皮膚は、何らかのダメージを受けると炎症を起こし、炎症が強いとその後に色素沈着を残します。ニキビ跡のしみのような色素沈着、アトピー性皮膚炎の色素沈着、傷跡の色素沈着、レーザー治療後の色素沈着などがこれにあたります。 炎症が続かなければ、時間の経過と共に消失しますが、場合によっては長期間残存することがあり、その間に紫外線の影響を受けて濃くなる場合があります。 治療方法:シミ取りレーザー、美肌レーザー、サリチル酸マクロゴールピーリング、イオン導入、美容点滴、院内処方薬など
治療法
レーザーフェイシャル、Q スイッチYAG レーザーmyQ dual、サリチル酸マクロゴールピーリングなど